十一

土方は強い力で俺の腕を引っ張って行った。
いたいいたいいたい
あの男と同じぐらいの力で。
でも、土方に腕を握られると、心が落ち着くのだ。




扉を開いた先には闇が広がっていた。


高杉は俺をドンと突き、俺を玄関に押し倒した。腕を縛られ、そして、ズボンを下着と一緒にずり下ろされた。


「や、やめろ!!高杉ッ」
「ここで男と暮らしてんだってなァ?ここでそいつを咥えてんだろ?淫乱だなァ」
「ぅあ゛!!」


高杉は指を一本、むき出しになった俺の尻に突っ込んできた。
湿らせもしていない指を突き立てられたので、粘膜はひきつれ、解されてもいない後孔に無遠慮に指を突き立てられたのでキツイ。
痛くて呻く。


「折角餌も寝床も与えてやったっていうのによォ・・・恩を忘れやがって。もう一度躾け直さなきゃならねェなァ・・・?」
「ぃたっ、痛いッ、やめ、高杉ッ、ぅ゛あ」
「チッ・・・キツイなァ・・・。今の飼い主はお前に腹いっぱい食わせてやってんのかァ?淫乱のてめぇは毎日餌貰えねぇと腹空かせちまうもんなァ? そういうように躾けたからなァ?銀時ィ」
「違ッ、あ、ぃたい、やめ、たかす、ぎッ」


高杉は、舌打ちを一つして、ポケットからおもむろに取り出した小瓶の口を、俺の後孔に突っ込み中に入ってる液体を流し込んだ。
体内に流れ込んでくる液体の冷たさに呻く。


「俺も流血沙汰は嫌ェだからなァ・・・。切れちまったら使いモンにならなくなって面白くねェだろ?」
「ぅあ、ん」
「コレはなァ、最近ナカヨクなった奴から流れてきたシロモンでなァ」


触れられてもいないのに、それにさっきまでの痛みで勃つどころか萎えていた俺の分身はぷるぷると勃ちあがっている。
入れられたものが媚薬だとわかる。
媚薬を使われることはしばしばあった。後ろ手に縛られ、脚を拘束具で開脚したままで縛られ、離れたところのソファーの上で、 はしたなく、だらだらと蜜を垂らす分身と、ぱくぱくとひくつき口を開閉させる蕾を晒しベッドの上で悶えている俺を見ていた。
俺が強請るのを待っているのだ。熱い肉が欲しいと、はしたなく強請るのを。


しかし高杉は今回はいつもと違い、昂ぶったモノを取り出し俺の後孔に擦りつけた。
そして思い出す。
ここは何処だ。
ここは俺と土方の場所、俺の居場所。
大切な場所。


「いや、やめ、やめろ、やめろ!!いやだ、いやだ、やめ、ぅぁあああ!!」


床に押しつぶされている腕も、抱えられている足も、全身すべて使って抵抗するが、高杉は抵抗する俺に歓喜の表情を浮かべて奥深くまで刺し貫いた。


「やめ、やめろォ!あ、あぁぁ!いやだ!あ、うあ!」
「いい表情(かお)だなァ」
「ん、ぅう!ふ、ぅ」
「啼けよ銀時ィ」
「ふ、うぅ、あああ!ふあぁぁ!」


絶望に染まる。
反して身体は快楽に溺れ、腹に白濁を飛ばす。高杉は構わず突いてくる。すぐに硬度を取り戻し、また蜜を垂らす俺の分身。


高杉はイったのだが、いつものように奥に熱を散らされない。
不思議に思い顔を上げる。


「中に出されるのずっと嫌がってただろう?だから優しくしてやったんだよ。嬉しいだろ?」
「・・・」


確かに嫌だった。だが、その優しさの理由がわからず、数回俺が果てた後だった。
いつも媚薬を使うときは、枯れるくらいまで出し続けていれば、効果が切れるのだが、今日は何度も達したはずなのに効果が切れる様子がない。 まだ後ろは熱く、痒いままだ。
高杉は今思い出したかのように言った。


「その薬はなァ、精液じゃねェと中和されねェんだ。中にたっぷり注ぎこんでもらわねェと治らねェんだぜェ?」


言われた言葉を理解し目を見開いた時にはもうすでに高杉は俺の中から凶器を抜き去り処理をして仕舞い込んでしまった。
引き止めようと思ったがそうしてしまえば、またこの男の元へ戻ることになる。躊躇していると高杉は俺の拘束を解き、踵を返しドアに手をかけた。 そして俺に最後に言った。


「その姿じゃあの男ん所戻れねェよなァ?」


だから戻ってこい。
そういうことだ。

もうここへは戻れない。大切にしていた、土方との場所を汚してしまった。
俺は飛び出した。
しかしまた高杉の所へは戻りたくなかったのでふらふらと再び歓楽街を彷徨った。


どれだけ強力なのか、入れられた媚薬は全く効果は薄まらず、本当に中和してもらうしかなさそうで、 どうしようかとふらふら彷徨っていると土方に見つかってしまった。
疼く身体を見られたくなかったので逃げ出したが、媚薬でふらつき、さらに土方の方が足が速いので俺は捕まってしまう。
こんな疼く身体、ばれたくなかったのだが、それでも土方に会えてほっとした。