ぽっかり空いた隣は、高杉やヅラ、坂本と一緒にいることで埋めていこうと思っていた。
でも埋まるはずがなく。
埋めるのを拒否しているもう一人の自分もいた。
土方と一緒に入った剣道部。
二年になって、土方に彼女ができて、
しかもミツバが剣道部のマネージャーになったことで、サボりがちだった部活に久しぶりに顔を出した。
「アレ?銀時さん、久しぶりですねぃ」
「あー沖田君……」
沖田総悟。
土方の彼女の…弟。
「君のお姉さんみたよ。美人だねぇ」
「ええ、自慢の姉でさぁ」
「シスコン?」
「まぁ、どう言われてもいいですけどねぃ。
俺の親は仕事で家にいることが少なくて、いつも姉が遊んでくれたんです」
「へぇ…お姉さんのこと好き?」
「えぇ、まあ」
「ほんとシスコン。じゃあお姉さんに彼氏ができたりすんのとか許せない感じ?」
「いや、幸せそうだったらいいですけどねぃ。でも土方だけは嫌でさぁ。
アイツが彼氏とか最悪でさぁ」
よく沖田くんは土方のこといじめてるもんな〜。
まぁ、本気で嫌いなことはないんだろうけど。
ただ格好のいじり相手だからいじめてんだろうな〜俺は標的になんないようにしないと……。
などと考えていると沖田くんは俺のことをじっと見ていて。
「まぁ、都合のいいこともあるんですけどねぃ」
にやっと笑った。
「?」