万事屋に舞い込んだ長期の住み込みの仕事も今日で最後。
たくさんの隊士に引きとめられたが、帰ってくるおばちゃんに失礼だろ〜と言って宥めて、副長さんの怒鳴りでしぶしぶといったかんじで隊士たちは見送ってくれた。
ゴリラから渡された厚いお給料袋を懐にしまって、神楽と喧嘩している総一郎君を止めにかかる新八とジミーを見て、そのあとちらりと副長さんを見た。
この依頼が来る、それ以前に俺はこの目つきの悪い男から告られた。
俺もずっと前から好きだった。いつからだったかなんて覚えてない。ふと気づいたら、アレ?これって恋じゃね?まさか俺土方のこと好きなんじゃね?
てな風に自覚して。それから必死で諦めようと自分の気持ちを押し殺した。
それがどうだ。土方から告白された。
必死で押し殺そうとしていたら、まさかの両想いで。
本当はここで万歳といきたいところだが、俺には男同士の他にもう一つ壁があった。
高杉やヅラと同じように声変わりしていく。体つきも変わる。男になっていく。
なのに。朝、下腹部に鈍痛が走り、厠に駆け込んでパンツを脱いだ時。
下着は赤く染まっていた。
血
びっくりして、何が何だかわからなくて、こんなところに血がついてるのが信じられなくて、血も足りなかったみたいで、ふらっと倒れた。
倒れた俺を焦って介抱してくれた先生は、俺に教えてくれた。
銀時、お前は男の子ですが、女の子でもあるんですよ。
それはいくつのときだっただろうか、年が二桁になって二回三回年を越した頃だろうか。まだわからなかった。それがどういうことなのか。
高杉やヅラの身体を、戯れに見ることがあった。風呂や着替えの際に。そのとき見た身体は、一見俺も二人とも変わりないように思えたが、違うのだ。
男の生殖器があって、女の生殖器がある。
幸い体つきは男なので、『女』を求めて狙ってくる奴はいなかった。
このどちらともつかないこの身体の事実も、知っている奴は高杉、ヅラ、辰馬の他いなかったし、口の堅いかかりつけの医師にかかっているため、
他の奴に漏れることはなかった。
土方には隠すのをやめようと思った。正直に言ってみて、優しい土方ならもしかしたら受け入れてくれるかもしれないし、
受け入れられなくて拒絶されたとして、土方が本物の女と一緒になるんだったらそれはそれでいいと思った。
「へぇ、本当にあるんだな」
「ちょ、んなじろじろ見んじゃねェよ」
「玉んところに割れ目があんだな。ちゃんと小陰唇も陰核もある、完璧な女性器だな。初めて見たわ」
「何人も両性具有がいたら怖いだろ。っつか解説すんな!変態!恥ずかしいだろ!!」
「男同士だろ。別に恥ずかしがることねぇ」
「なんか違うから!ひゃ!」
「へぇ、ココ、やっぱり感じんだな」
「ああああ、てめぇ、面白がってんだろ!離せ!ぁあ!ちょ、何してっ」
土方は受け入れてくれた。俺のこの身体を、怖がりも気味悪がったりもしなかった。
それはよかったけど、
「あ、ン、な、めんなァ!!」
「お前、処女か?」
「ひぁっ、やめ、やぁっ、あ、そこで喋んなぁっ」
コイツっ、むっつりすけべ!!
あろうことか俺の、女の、ところを舐めやがった!!
「ぅあ、ななな」
「すごい濡れてるな」
土方の長くて太い指が中へと入って来て、もう一方の手で俺のペニスを弄って来た。
つ、と土方の濡れた指が後ろへと伸びて、後ろの穴へと触れてきた。
「なぁ、ここも処女なのか?」
「あ、ちょっ」
「今日はこっちはやめとくか。また今度な」
「は、やぅっ」
くちゅくちゅと濡れた音が俺の下から鳴る。この音を出しているのは、俺のソコから溢れてくる体液で、聞こえてくる音に羞恥で耳を塞ぎたくなるが、
下への刺激がなくなるわけではなくて。内股ががくがく震える。
「もうそろそろいいか、」
「あ・・・」
土方が自分の着流しを割り下着から昂ぶったモノを取り出すのをぼぉーっと見ていた。
足をぐっと開かれとろとろに解けたところへと熱が宛がわれるのに気付いた時には、もう埋め込まれていた。
「あぁぁっ!」
「くっ・・・キツイな・・・」
「あ、あ・・・熱・・・あ、」
「ぅ・・・入ったぞ」
奥まで熱に支配される感覚に、気を失いかけるが、揺さぶられると無理矢理意識を覚まされ、奥を突かれる。
土方の背中に手を回して必死にしがみつく。背中に爪を立てた気がするがそんなことを気にしていられるほど余裕がなかった。
「あ、あ、やぁっ、イ、イクっ、イクっ!!」
「あぁ、俺も、中で出すぞ・・・っ」
「ああ―――ッッ」
俺の腹と土方の間に挟まれた俺の熱が弾ける。そして、土方が中で弾け、土方が入っているところも、イった。
長引く快感に身体が震える。土方が抜け出る感覚に声が出る。まだ続いている快感が終わらないまま、俺は気を失った。
10.06.15UP