記憶がなくなるまで飲むという行為は、大変危険である。
Bad Morning
目を開けると見慣れない天井。
背にはいつもの煎餅布団ではなくてふかふかした不気味な色のシーツのかかった布団。
布団の横には部屋を妖しく照らすライト。
いわゆる出合茶屋。
やばい。覚えてない。
昨日は、朝(正しくは昼)起きて、新八に追い出され、パチンコに行って、負けて、ヤケ酒をした。
店に入って飲み始めてからの記憶がない。
ふわりと漂う上等な煙の匂い。
隣には座って煙管を吹かす派手な着物を羽織った男。
そいつは、俺が起きた気配に気づいてこちらに顔を向ける。
青みがかった漆黒の髪に隠れた包帯、隻眼の男は、俺のよく知る顔の奴だった。
「銀時、起きたか」
「た…かすぎ……」
高杉晋助……。幼馴染であり、戦友であった者。
「お…前、酔ってる俺を無理矢理抱くなんて最低ェだぞ!!」
「同意だろうが。てめぇもノリノリだったぜぇ?」
「嘘だ!!最悪だ!!まさかお前に掘られるなんて!!」
俺は現実を直視したくなく、頭を抱えた。
「俺より背の小せぇ奴にヤられるなんてェェェェ!!!」
そう叫ぶと、隣からものすごい殺気が漂ってきた。
「てめぇ……俺の一番気にしてるところをよォ……」
「あ…ヤベ……し、晋ちゃぁん?ご、ごめぇん…」
「じゃあ、ヅラはいいのか?いや、アイツはお前より小さかったなぁ」
「アイツは駄目。変態だから嫌」
「坂本はどうだァ?」
「え、アイツとはもうヤ」
ジャキッッ
首元に高杉の刀の切っ先が向けられた。
そして、さっきとは量も濃さも半端ないくらいの殺気を向けられる。
「んだと?てめぇ何言おうとしてたァ……坂本とヤったのかァ?」
わぁ、目がイっちゃってるぅ〜
「あ…はは……聞き違いじゃね?おおお俺と辰馬はべ別にぃ」
「いつだぁ?」
「……せ、戦争中……」
「一回限りか?」
「いや、な、何度も…」
「知らなかったぜぇ…同じところで寝泊まりしてたはずなのになァ?」
「お、お前と俺や辰馬の部屋離れてたからじゃね…?」
「今はどうなんだ?」
「あ、アイツが宇宙行ってそれっきり……」
てか何で俺が尋問されなきゃなんねぇの?
普通怒るのこっちだよね?
ヤられたのこっちだし!!
「いいか?銀時、テメェの身体は俺のモンだ。誰にも触れさせんじゃねぇぞ。
もしヤったらテメェごとそいつを串刺しにするからなァ」
「…へ……」
何それ…どんだけ俺様なんだよ……
いつお前のモンになったよ…
ん?アレ?なんでコイツそんなこと言うんだ?
「なぁ、高杉…俺のこと好きなの?」
「ああ?」
「だってお前、昔っから女に執着してなかったじゃん。なのに俺になんか執着するような……」
あ、なんか動揺してる?
高杉は俺の首にあててた刀を下ろし、しまった。
そして顔を逸らして、さっさと準備をし、お金を置いた。
「その金で払っとけよ。……銀時、テメェは俺のモンだ。わかったな」
そう言って出て行ってしまった。
なんか、子供の頃と変わってねぇなぁ…としみじみ思ったが、ふ、と気づく。
俺、アイツ以外と寝ちゃいけねぇの?
いやいや、アイツは指名手配犯だから滅多に会えねぇし、操立てする必要もねぇだろ。
つか、付き合ってるわけでも、俺のモノ発言に納得もしてないし。
でも、アイツのことだからバレたらとんでもないことになるだろうな……。
どうしよう。とんでもねぇ奴に捕まっちまった。
はぁ。
これから酒を飲むときは、ほどほどに。
はい。というわけで、高杉編終了〜
土方や沖田には自分がタチだと勘違いしてもらいましたが高杉には普通にネコだって認めてもらいました。
まあ、坂銀前提だからね。
攘夷時代銀ちゃんは高杉か坂本と付き合ってたりセフryだったらいいのになぁ。
他×銀CPで読みたい!!っていう人は教えて下され。
多謝多謝
恢罹
