客と街中で会うこともある。
普通なら気まずいんだろうけど、仕事とプライベートは別だからね。そこんとこちゃんと割り切ってるから。
だからたとえ昨日寝た相手と、次の日、新八や神楽といるときに会ってしまったとしても俺は赤の他人を演じられる。
たまに客が知り合いのときもある。
そういうときはそりゃ驚きはするけど顔には出さない。ポーカーフェイス。
その驚きってのは、あ、コイツ男もイケるんだ、っていう純粋な驚愕。相手は相手でいろいろ思うこともあるんだろうけど俺には関係ない。
ただそんな感想?をわざわざ俺に告げてくる奴もいたな。説教じみたことも言われた。
そう、あいつだよあいつ。
「万事屋ってこういうのもよろずのうちに入るんだな」
「そうそう」
「これで稼いだ金でガキ共に食わせてやってんのか?恥ずかしくねェのか」
「俺だってわかって依頼して来た時点でお前に咎める権利はねぇよ」
「・・・・・・」
警察のくせに、売春まがいのことをしている、しかも男に金を落とそうってんだからそんな奴に、俺がどうやって稼いだ金をどう遣おうが関係ねェ。
説教される筋合いもねぇ。
まぁ、子供に堂々と胸張って言える仕事じゃねぇしな、アイツらにはこれで稼いだ金を遣ってねェよ。
これで稼いだ金は大体家賃か俺の娯楽に遣う。あと本当に困った時にな。
アイツらにこんな仕事で稼いだ金で食わせてやってるなんて知られたら、アイツらは泣くかもしれない。怒るかな?アイツら俺のこと大好きだからなぁ。
そしたらアイツら無理にでも仕事を見つけてきては寝ずに食わずに働いて、「銀さん(ちゃん)にそんな大変なことさせません(ないヨ)」て言うかもな。
あ、そんなアイツらの顔思い出したら涙腺緩みそうになっちまった。
あ、こんな可愛い可愛い子供達のこと、こんなときに思い出すなんて不謹慎だよな。
「お前が男相手に股開いてるって知った時は驚いたぜ」
「あぁ?それならお前だって、いつもいつも綺麗な姉ちゃん侍らしてるくせに男抱けるってことの方が驚きだぜ。困ってなさそうなのにな」
「たまには趣向を変えたっていいだろ」
「売春まがいのことやってるってのに見逃すどころかわざわざ金を落とすなんてしちゃっていいの?真選組副長さん?」
「いいんだよ。そりゃ管轄外だ」
「あっそ。で?どうする?なんかのプレイ希望なら基本料金+αでぇ〜、その他諸々、オプション付くとそれも追加料金頂きますよ〜」
「そうだな、」
まぁ、俺にとっては知り合いだろうが知り合いじゃなかろうが関係ねェ。
気持ちよくって金が貰えりゃ。
快感を追うだけなら手と口とちんこさえありゃ相手が誰だっていいわけよ。
というわけで、お前の趣向に口出しする気も口外する気も、そもそも興味持つ気すらねぇからね。俺は。