本当に、三十路手前の、しかも男に、どこにそんな金を払ってまで抱きたがる魅力があるんだろうね。
まぁ、俺も払ってもらわないと困るけどさ。
そういや週間雑誌(大体芸能人のスクープをあることないこと書き立てるような少しエロっちぃ週刊雑誌だ)を立ち読みしてみたら、
どうみても50過ぎにしか見えないオバサンが、綺麗な顔してるわけでもなくグラマラスな顔してるわけでもないのに何人もの男を手玉に取ってるというのがあった。
熟女も結構いける俺とすればどうってこともないが、それってすごいことなんじゃねぇの?要は見た目じゃなくテクなわけだ。
そうとなると俺も、やっぱり年とか関係ねェってことになるのか。
「なぁ、兄ちゃん、今夜暇かぃ?」
ほら、こうやってちょっと路地裏で飴でも舐めながら立ってりゃShall we dance?。あ、でもダンスじゃねぇか。Shall we sex?ウケる。
上から下へ値踏みするように眺めてみれば、着ている着物も上物、顔も悪くない。いかにもエリートっぽい顔をしてるからもしかすると幕臣かなにかかもなあ。
俺は、棒つきキャンディーを口から取り出して、飴と口に繋がる銀糸を舌で舐めとる。そして言うのだ。
「宿代別で三万から」