「はぁここんとこ暑いんだか寒いんだかよくわかんねぇ天気してるなー」
「そうだな」
「夜とかめっちゃ寒くなったよなー」
「そうだな」
「こう、寒いと人肌が恋しくならねぇ?」
「そうだな」
「特に恋人のぬくもりが欲しいと思わねぇ?」
「そうだな」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「あああ!もう!何なんだよてめぇ!仕事ばっかりでよ!銀さん直々に遊びに来てやったっていうのに!」
「ちょっと静かにしろ。俺は集中してんだ」
「――!帰る!帰るからな!銀さん帰っちゃうよ!?いいのか!?」
「仕事の邪魔するだけなら帰れ」
「土方の馬鹿野郎おおおお!!てめぇなんて仕事と結婚しちまえええええ!!!」
土方はいつもの通り仕事仕事仕事で、銀時もまた珍しく長期の仕事が入り忙しく、全く会える時間がなかったので、
銀時は久しぶりに会いに行こうと、屯所まで足を運んだのだ。
なのに。また土方は仕事仕事仕事。銀時の方を、来たときに一瞥しただけで、あとは書類に目線を貼りつけたまま動かさない。銀時が投げかける話にも、適当な相槌。
痺れを切らした銀時は、大声で叫んで屯所を飛び出していった。
「あーあ、旦那行っちまいましたぜ?いいんですかい?折角会いに来てもらったっていうのに」
「ああ」
「こう、仕事仕事なつれねぇ恋人持って旦那も可哀想だねぃ」
「この書類の大半はてめぇの始末書だ!てめぇらが仕事増やしてんだろうがぁぁぁ!!」
「おっと、そんな熱くなってたら仕事終わりやせんぜー?10日までに間に合いやせんぜ?」
「なっ」
沖田は、土方が急いで仕事を片付けている理由を知っていたようで。
ついに終わりを迎えた仕事。
土方は最後の一枚に判を押し、ちょうど来た山崎に押し付ける。
「終わりだ。俺ァ休む。有給使うからな。電話してくんじゃねーぞ。わかったな」
「へ!?は、はい!え、出かけるんですか?」
「ああ」
土方は隊服のまま屯所を出、そして一直線にかぶき町へと向かった。かぶき町の万事屋銀ちゃんのところへ。
呼び鈴を押すと、すぐに出てきた新八。その手には少し大きめなカバン。そして神楽によって玄関に引っ張り出された銀時。
「何だ何だ、あ?あれ?土方?」
「銀さん、これ。荷物です」
「あ?何、このカバン」
「おい!マヨラー!今回は譲ってやる!感謝しろヨ!」
「わかったよ。今度酢コンブ買って来てやらぁ」
「やったネ!!」
「銀さん、行ってらっしゃい」
「は?え?何?何なの?何で俺の知らない所でどうして三人話出来上がってんの?え、ちょ、」
銀時は、土方に引っ張られ乗ってきた車に押し込まれた。
状況が把握できないまま、車は動き出す。
背の高い建物が見えなくなってきてから、土方はやっと口を開いた。
「これから温泉に行く。お前、いつだったか行きてぇって言ってただろ」
「へ?ああ、そういや、言ったけど・・・なんだよ突然。拉致するように連れてきやがってよぉ。言ってくれりゃいいのに」
ついた温泉は、ただの温泉ではなく、綺麗で立派な旅館だった。
通された部屋は広く、景色もよい。
「ん?あれ?何?泊まんのここで?」
「そうだ」
「は!?え!?ただ温泉入りに来ただけじゃないの?つーか着替えとか持ってきてな・・・あ!」
銀時は、新八に持たされたカバンの中身を確認する。中にはご丁寧に、パンツといつもの着流しと黒いインナーとズボンが入っていた。
なんだ、用意周到だな・・・と、いろいろあって疲れた銀時は、もう仕方ないので温泉を満喫しようと、浴衣とタオルを持って風呂に入りに行くことにした。
風呂から出ると、ちょうど夕飯の時間で、部屋には豪華な食事が並べ始められていた。
豪華な食事と美味しい酒に、銀時は食い付き、どんどんと食べ進め酒を減らしていく。
腹がいっぱいになって酔って気持ち良くなって、良い気分な銀時に、土方は近づく。
「んー・・・なんだよ」
「てめぇ、寝るなよ」
「何・・・?スんのかよ」
「何日会ってねぇと思ってんだ」
「んなの、お前が仕事仕事だからだろーが」
「それは休み取るために仕事急いで終わらせてたんだよ」
「・・・そーなの?」
「そうだ。だからヤらせろ」
こういうとき、少しムードってものないのだろうか、と銀時は思ったが、お互いさまである。
土方は、銀時の浴衣の胸元から手を突っ込み、そっと乳首を弄り始める。銀時はぴくんと身体を震わす。乳首に唇を寄せ、食んだり舐めたりしつつ、手をそろそろと下へと移動させる。裾を割って太ももを撫で上げ股間に触れる。そっと撫であげるだけで少し硬くなった。酒を飲んだが、そこまで酔ってはいなかったみたいで、いつものように感度のいい身体をしている。下着を下ろし、直に触れるとさらに硬くなる。乳首への愛撫もやめずにキスをしながら弄ると、先から液を流し始める。
持ってきておいたローションを掌に垂らし後孔に塗りつけそして指を入れる。
「あっ、は・・・!」
「・・・もう入れていいか?」
「え・・・はっ、あ・・・!あああっ」
「く・・・っキツ・・・」
後孔に埋めていた3本の指を引き抜き、昂ぶった土方のモノを銀時の解れたその場所に宛がう。そして銀時の中に挿入した。
銀時の中は熱く、土方の熱にからみついて離さない。入口ぎりぎりまで引き抜いては奥を突く、を繰り返すと、銀時の性器からはだらだらと白い液が溢れ出ていた。
「あ、あふ・・・っ、も、イ・・・っ」
「俺も、だ・・・っ」
「ひ、いああっ!!」
「ぅく・・・っ」
はぁはぁ、と荒い息を吐き出し、一息つく。
「そういやさ、ずっと疑問に思ってたんだけど、どうして無理矢理拉致するようにここに連れてきたわけ?」
「・・・今日何日か言ってみろ」
「へ?えーと何日だっけ?」
「はぁ・・・ほらよ」
と言って、土方は銀時に携帯を見せる。そこに表示されていた日付は10月10日。
「あ・・・」
「ケーキや甘いものはどうせいろんな奴から貰うんだろ」
「だから温泉?別に甘いもんでもよかったけど」
「てめぇ、折角俺が考えて選んだ旅館を・・・っ」
銀時は、土方の顔を引っ張って、そして口づけた。
「・・・嬉しかった」
「・・・誕生日おめでとさん」
「・・・あー・・・うん・・・」
「・・・」
「・・・ん?え、あれ・・・何硬くしてんの・・・?」
「久しぶりなのに一発で満足するかよ」
「いやいや、俺、今日で一つ年取っちゃったからね!サザエさん方式で年取らないとか言ってるけど実はちゃんと取ってるからね!中身ただのおっさんだからね俺!ちょ、ま、動くな、あっ・・・!」
一つ年を取った日に、散々絞り取られ(どっちかというと中に出したのは土方の方なので絞り取ったのは銀時なのだが)、逆に銀時が土方にプレゼントをあげたようである。
しかし、幸せだったのは・・・言うまでもない
幸せですけど何か?